ドレスコーディネーターになるための資格は不要ですが、お客様によりよい提案を行い、満足のいくスタイリングを実現するためには、身につけておくと役立つ知識があります。ここでは、ドレスコーディネーターの仕事に役立つ資格や検定をご紹介します。
ウェディングスビューティフル協会(WBJ)が認定するドレスコーディネーターの資格です。婚礼衣装業務に関わるプロとして知っておくべきドレスや和装の専門知識から、ブーケやヘアメイクなどトータルコーディネートに欠かせない知識までを幅広く網羅しています。
通信講座を受講して認定試験に合格をすることで、認定証を取得できます。
公益社団法人 日本ブライダル文化振興協会(BIA)が主催する国家資格です。1~3級まであり、各等級ともに実技試験と学科試験の両方に合格することで資格が取得できます。等級ごとに受験資格が異なり、1級を受けるにはブライダル業務での実務経験が少なくとも2年以上は必要です。
実務に即した国家検定であり、ブライダル業界で働く上で有利な資格です。
色彩に関する試験としては最も歴史のある検定試験です。公益社団法人 色彩検定協会が主催により文科省が後援しており、色に関する基礎知識や配色技法などを理論的・体系的に学ぶことができます。
ファッションをはじめ、インテリアやグラフィックデザイン、一般の小売店舗など幅広い業種・職種で役立つ知識が身につきます。
日本カラーコーディネーター協会が主催する検定試験で、第三者から見て似合う色(パーソナルカラー)の選定に必要な色の基礎知識や、色を見分けるスキルを身につけることができます。
実務に活かせる知識や技能に特化しており、美容やファッション、ブライダル、インテリアなどのジャンルで、接客や商品企画などの幅広い仕事に活かすことができます。
1977年に開始された日本フォーマル協会による検定試験です。結婚式をはじめとした冠婚葬祭におけるフォーマルウェアの着用知識やセレモニー時のルール・マナーなど、幅広い知識を認定する資格です。
準2級では基本知識を、2級では日本のフォーマルシーンにおける高度な専門知識を、1級では最上級の専門知識として国際プロトコールを学びます。
和装の着付けに関する資格としては、全日本きもの振興会による「きもの文化検定」や、全日本着付け技能センター主催の「着付け技能検定」などがあります。
ドレスだけでなく和装ウェディングを希望されるお客様も多いことから、接客上のマナーとしても和装の基礎知識を身につけておくとよいでしょう。
ドレスコーディネーターの仕事には、ドレスに関する知識や技術だけでなく、小物やヘアメイクやブライダルにまつわるマナーなど、幅広い知見が求められます。それらを体系的に学ぶためには、ここにご紹介した資格や検定試験の学習が役立つでしょう。
一方で、職業としてのドレスコーディネーターは、資格そのものよりも実践的な知識やスキルが重視される傾向にあります。接客経験やファッションの知識を活かして異業種から転職する人も珍しくないため、幅広い方に門戸が開かれている職業と言えます。